色付き始めたTN型カップ

型の試合を行いました。
この日の為に、約5週間の時間を設けました。
ですが、最初の2週間ほどは皆課題と向き合う事は出来ずにウジウジ。
3週間目あたりからでしょうか、徐々に改善が見られるようになりました。
以来、生徒の向上心と競争心がようやく芽生えたのでしょうか、まるで山肌を彩る紅葉の様に一気に上達する姿へと変貌を遂げたのです。
今回の大会は初の試みです。
生徒達も試合用の型を作り上げる勝手がよくわかっていませんでした。
「型だから楽」なんて不意に思った生徒もいたかもしれません。
結論からいうと、型を「自分の物」にまで仕上げた生徒は黒帯以外ではただ一人。
少々厳しく言うと、多くの生徒は失敗しないようにこなすレベルでの完成度となりました。
とは言え、限られた時間内で上手くまとめた事は確かです。
それに、このレベルは最低限とも言えますが最重要とも言えます。
とても立派なレベルとパフォーマンスだった事には違いありません。
以前のブログで「修正する癖」についてお話させていただきましたが、本番でもやはり修正してしまう生徒が多くいました。
今回の経験は必ず未来の挑戦に活かせるのは明白です。
ですが、ここが一つの重要なポイントです。
型は組手のイメージを持たなければなりません。
組手で失敗したからと言え立ち止まり訂正は出来ないのです。
そのまま次の策を興じて戦い続けるわけです。
「型を覚える」から「型を自分のものにする。」
本当に、もう一越えもうひと踏ん張りなんですけどね。
そうなんですよ「あと2週間あれば~」「ク~……」って気分です。
何にせよ今回が初めてなので仕方ありません。
さておき、そこまで稽古すると、もちろん間違えるリスクも減りますし、面白い事に例え失敗してもすんなりと次の動作に入れるようになるから面白い!
生徒達には是非その景色を見せてあげたいのです。
経験が空気を作るとでも言いましょうか?
早速ですが、次の機会(恐らく来年)には生徒達は一体どんなスタートダッシュを決めて、どんな作品を仕上げてくるのだろうか?
今からとても楽しみです。
さて、各部門の勝者です。
【幼年】

【初級】

【中級】

【上級小学4年生以下】

【上級小学5,6年】

【上級中学生以上】

【黒帯】

おめでとうございます!
さて、普段の稽古では「自信を掴む事」が大きなテーマです。
自信って過去の行動から得られるものだと思っています。
なので、今この瞬間の行動が試される。
課題が手に取るように明確なのが型の魅力です。
ですが、課題と向き合わなければ動揺を誘うし、自信がなくなりやすいのも型の特長と言えます。
だからこそ、取り組まなければならないのです。
今回の経験で課題の重要性、取り組む難しさが理解出来たと思います。
同時に、一生懸命向き合える、やれば出来る、課題がある事へのありがたみも感じてくれた事でしょう。
「ベストを尽くす」とよく言いますが、日常生活で常にそう出来るようになるのは究極の目標だと思います。
最大の自信を掴むうえでも、稽古の最終目標もそれです。
課題に興味を持つ事から、与えられる受け身の姿勢ではなくて、自ら課題を求める意識を常に持つ事。
それが出来れば、ベストを尽くす基盤は出来ると信じています。
人や物、事、時間等全てを大事にする事が自分を大切にする事だと思います。
型の試合を通じて、課題に触れ興味を持つきっかけになったら、こんなに素敵な事はありません。
それでは。







コメントを残す