クセの正体を暴く

癖を知るという事は、稽古している証拠です。
癖がなかなかなおらない、そう気が付いた人はもっと稽古しているという事。
癖って癖なので、なかなか改善出来ない。
どちらかというと、嫌われ者で厄介な存在。
何度やっても同じ事を繰り返すし、同じことで叱られる。
苦手意識が癖の大敵かもしれませんね。
ただ、癖は自分自身の一部なので上手くやっていきたいところです。
ホントは、何時間も何日も、いや、何か月、何年ものあいだ一生懸命稽古が出来る。
癖は、超優秀なリーダーなんですけどね。
型も組手でも、大きな視点で課題を受け止める事もアリでしょうが、そこにまつわる細かなところ。
癖と向き合うには、なるべく細かな個所に狙いを決める。
それで、じっくりコトコト時間を掛けて何度も何度も繰り返す事が大事かなと思います。
すると、明確にミスもわかれば正す事も出来る。
ただ、やっぱり癖はシブトイのよー。
正す事が出来ると油断します。
ずっと我慢の稽古でしたからね。
ちょっとした解放感の様な感覚を得てしまうのです。
さあ、いざ試してみると「癖をなおす癖」がついてしまっているゾ。
これは言うのは簡単だけど、なかなか気付かないものです。
気付かないというか「出来た」と勘違いしやすいという事です。
なにせ、一度出来た気になってますからね。
「なおせてる。気付いている。大丈夫。」
魔のささやきは、こうして身につけるまであと一息の所でさらりと邪魔してくるのです。
そんな経験をする内に、癖との向き合い方を学び、リアルな身につけ方を知る事になるのです。
悪い癖はいつしか良い癖へと変貌を遂げる。
課題を一つ一つクリアしていけば、癖も魔のささやきにだって感謝出来るかもしれませんね。
こんな感謝の幅の広げ方もあるのだと、最近、生徒達が教えてくれた気がします。
では。
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