おやおや、見学大作戦!

私の道場では、見学は自由です。
特に、子供を稽古に通わせている保護者には積極的な見学を推奨しています。
それは、子供の現状を把握して欲しいからです。
道場では、教育というテーマを一番に掲げて稽古していますが、子供本人と私、それから保護者の3者で課題を共有することが理想だと思っています。
ですが、保護者も色々とお忙しい現状があるでしょう。
そこは、なかなか難しい事は理解しております。
あとは、子供が嫌がるケースもありますよね。
私も小学生の頃には少年野球をやっていましたが、親が見に来るのは嫌でした。
今思えば自信がなかったのですね。
試合でエラーした時なんかは親のせいにしていたくらいです。
ダサさ全開で笑ってしまいます。
ダブルボンバーチョップオンミーですよ、まったく。
さて、とは言えですよ。
やはりそこは「押忍(意味に感謝が含まれる)」を学んでいる我々空手人。
感謝って、ただ対象者や対象物に対する気持ちで良いと思っていましたが、最近「それはどうかな?」と思うようになりました。
食事の前に「いただきます」って言います。
料理してくれた人、食材や生産者、運搬者もいれば店の関係者等に感謝の意味を込めて言う言葉だと思います。
でも、「いただきます」と言ったところ(じゃあ、感謝してるとして)、簡単に残したり捨てたりしていたら意味あるでしょうか?
残したら悪い、失礼だ、なんて思って食べられるのだったら、食べた方が結局は身体が健康になる。
そこで初めて本当(超自然)の感謝が出来ると思うのです。
つまり、結果的に成長や得を感じて初めて感謝という徳を感じることが出来ると思うのです。
そこで、空手で成長しているのは親のお陰。
だから親に感謝しなきゃいけない。
そこまでは皆わかっていると思います。
ただ、親に対しては甘えと照れもあるでしょう。
だから、素直に感謝を表現するのは言うほど簡単ではないわけです。
とは言え、久しぶりのイベントなんかに親が見学に来てくれました、と。
でも、恥ずかしくて普段よりも悪いパフォーマンスになってしまいました。
これはちょっと残念ですよね。
これも、ダブルボンバーチョップ事案です。
成長しようと一生懸命稽古している姿を見せる事は、子供達の使命といっても良いと思います。
まあ、使命はちょと言い過ぎかもしれませんが、やはり成長する過程で「本当の感謝」それに「親との関わり方」の理解を深める事が大事だと思います。
成長する過程で、親に見られる事が苦手とか気にしないとか関係なく、親に見せる事を意識する。
役目的には、大会等のイベントと似てるかもしれませんね。
そこで一つ挑戦出来れば、また一つ大きな成長を感じる事が出来ると思います。
で、それは誰のお陰?
親のお陰―。
心から、ありがとう!
と、こんな感じ、素晴らしいと思います。
なるほど、「押忍」ですが、色んな事を押ししのぶ。
その先には成長した景色が広がり、そこで自然な感謝の徳を得る事が出来る。
あくまでも私の解釈ですが、押忍ってなかなか良い言葉かもしれません。
では。
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