支部内戦
![2019夏支部内戦](https://www.worldoyamatokyo.com/wp-content/uploads/2019/08/d7e91d92fa134c36de90f33a4b0c253e.jpg)
東京練馬支部が出来て以来初めてとなる支部内戦が行われました。
もっと早くやればよかったです。
さて、試合のほうは、誰一人として逃げたり諦める生徒はいなっかたように見えました。
恐らく心では、ちょっと弱気になった生徒もいたかもしれません。
でも、体の動きは心境に足を引っ張られることなくよく動けていたと思います。
それなりの稽古をしたからですね。
各自、成長に繋がる価値ある結果を味わえたと思います。
その証拠に、大会明けの稽古では、皆晴れやかな良い表情で道場にやってきました。
大会がどんな意味をなすのか、一つの答えがそこにあると思います。
さて、今回の支部内戦では多くの生徒が大会初体験となりました。
初体験をしたのは選手ばかりではなく、審判もまた、私以外は皆初めてでした。
黒帯が増えてきたこともあり、今回は彼らにまた1つ違った経験を掴んでもらおうと思い試してみたのでした。
彼らは試合経験も豊富で、ルールや試合の流れは熟知していたこともあり、上出来だったと思います。
多少の迷いや間違いはあったでしょう。
でも、そこは黒帯達ですね。
毅然とした態度で、職務を全うしました。
試合前におこなった演武も格好良かったです。
他大会と比べて一番気になったのは「反則が少ない」ということです。
とにかく少なかった。
全部で50試合ほどになりましたが、その中で「顔への突き」による反則は僅かに1度きり。
その他、押したり掴んだりなんてほぼゼロ。
だから進行はスムーズだし、雰囲気もとても良かったです。
生徒がクリーンならば、観ているご父兄の応援もとてもクリーンでした。
クリーンイコール安全、ということも言えます。
大会をやると腕をブンブン振り回すような危険な選手がいます。
当然ながら、顔に突きが当たるリスクが高いのです。
これらは生徒の意思でそうしているのではなく、先生が正しい突きを教えていないだけなのです。
生徒に正しい技を教えるということは、その技の特性を伝えるということ。
そこには、使った時の危険等のリスクも当然ながら伝える事は指導者の義務であり責任です。
また、ルールは勝敗を決める為の材料ですが、安全のためでもあり、当然優先させるべきは安全です。
空手はそもそも不意打ちがない分、怪我は少ない競技です。
怪我が起きる多くの要因は反則した時なのです。
安全に戦えるように指導者が普段の稽古で責任をもって指導すべきです。
特に子供には怪我のリスクを追ってまで危険な技は必用ありません。
実際にそんな技を使わなくても十分勝てるし。
それに、本当に強くなるには段階を経ないといけません。
先ずは基礎体力、試合時間内を攻め続ける体力をつけること。
次に戦い方のベースのコンビネーションを覚えること。
そして、散らして狙う技のコンビネーションをそれに付け加える。
子供は大体、ここまでで十分。
基礎体力もベースもないのに派手な技など当たるわけがありません。
当たらないと焦ってそればかりに頼るようになります。
すると、ただただ疲れてグダグダと一番情けない負け方となるのです。
ベースを身に着けると、緊張しようがビビろうが体は自然に動き、リズムがとりやすい。
狙う技がベースのリズムに乗って出るわけだから、それが当たらなくても決して慌てることなく、次の一手に繋げることが出来るのです。
さて、今回の大会では、怪我で試合には出ることが出来なかった上級の中学生もいました。
当日はスタッフとしてよく働いてくれました。
特に目を引いたのは、大会中ずっと誰よりも大きな声を出し選手に声援を送っている彼の姿でした。
彼は自ら積極的に自信を掴むタイプではなく、チャンスを待ち受け身の姿勢が目立つ生徒でした。
型などやると、間違えそうになるとアタフタするような子でした。
ですが、今回の大会では自らやることとれることを探し、積極的に行動を起こしていました。
彼の声援は当然選手の励みとなったでしょう。
でも、一番大きな自信を掴んだのは彼自身ではないでしょうか。
彼はこのまま順調にいけば、来年の春には黒帯を目指せます。
そこに向けても今回の経験はとても大きかったと思います。
さて、初の支部内戦規模は小さいですが、安全でとても気持ちの良い大会となりました。
ご理解と協力いただいているご父兄の皆様、ありがとうございます。
審判や演武をチャレンジした黒帯達、ありがとう。
一生懸命戦った選手達、ありがとう、頑張った!!!
今年は毎年秋に行われる全日本大会がないので、また秋頃に支部内戦を行いたいと思います。
ご期待ください。
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