全日本ソウカツ

我々は「押忍」と言う言葉を使います。
「押し忍ぶ」とは「様々な感情や誘惑をコントロールして今出来るベストを尽くせ」の様なニュアンスだと思っています。
今の時代にはそぐわない言葉かもしれないし、だからこそ重要ともいえます。
私は、生活での最大のリーダーは時間だと思っています。
時間は止まることなく先に進んでくれていますが、それは、我々が挑戦しやすい環境の中にいるということです。
流れる時間の中で、その瞬間にその都度挑戦権が与えられているようなもの。
もしも「押忍」の理念が身に付いていたら、これ最強かも知れません。
何時でも何処でも、常に一生懸命生きる事が出来ますからね。
とは言え、そう簡単ではありませんが「押忍」を意識して生活出来れば、たとえベストを尽くす事が出来なくても、その時その事に対して反省出来る。
一時を大切に生活出来るようになる。
一つ一つの行動が貴重な経験と知り、現状の成長と自信への繋がりに気が付く事が出来る。
挑戦しやすい状況は、より多くの経験を積めるし自信も掴む事が出来る。
まさに「徳を得るためのイケイケ最強スパイラル」という事です。
ちょっと話が逸れましたが、押忍の話。
押忍には「感謝、尊敬、忍耐(我慢)」が含まれると一般的にはされています。
例えば「いただきます」と感謝を意識するとピーマンも食べられるようになる。
感謝、尊敬を学び意識する事で押し忍びやすくなるのはあるし、また、押し忍ぶを実行するつまりはピーマンを食べる事で感謝や尊敬を学べる事も出来るのです。
押忍ってなんとなく粗雑に扱われるケースが多くて、どちらかと言うと悪い印象を持っていました。
ホント、私が言っちゃおしまいかもしれませんが事実です。
ですが、ここに来てようやく心底素敵な言葉だと、生徒達のお陰で理解出来ました。
今大会でも、普段の稽古と同様に生徒達は勝っても負けても相手を敬う姿勢を取れていました。
清々しくてとても格好良かったです。
その姿勢こそが「押忍」なんですね。
生徒それぞれが試合結果に対する思いはあるでしょう。
バッチリ掴めた自信も、溢れんばかりの悔しさも。
納得できない部分も結構あったと思います。
しかし、彼等が見せた姿勢と行動こそが未来に繋げる受け皿となっています。
間違いなく今回の結果を貴重な経験と捉える事が出来ると思います。
近いうちに成長と自信に置き換えられる時が来るはずです。
まだまだ人生経験の浅い生徒や小学3年生くらいの子には難しい話かもしれません。
ですが、わからない事でさえ貴重な経験だと思うのです。
単に、大会から解放されたそれかもしれませんが、それで良いじゃないですか。
大会後、道場に来る生徒達は皆良い顔をしています。
いつも、ありがとうございます。
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