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  • ◆ スケジュール:

  • 3月8日(金) 大人クラスのみお休み

  • 3月9日(土) 最高師範による指導者合宿
    ※道場はお休みです。

  • 3月10日(日) 最高師範による講習特別審査会
    ※道場はお休みです。

  • 3月12日(火) 大人クラスのみお休み

  • 3月15日(金) 道場お休み

  • 3月30日(土) 道場お休み

  • ☆3月20日(水)の祝日は通常通りに稽古を行います。

  • 正しい判定とは

    大会

    2017 ジャパンカップ

    大会が終わりました。

    皆、逃げたり諦めたりすることなく、最後まで戦い抜きました。

    立派です。

    ご父兄の皆様も熱い声援を送ってくださり、ありがとうございました。

     

    さて、今回の大会は、型と組手2つの戦いがありました。

    ですが、どちらもルールの認識について曖昧な解釈の元、その間違った認識がどうやら広まりつつある、そんな危機感を持ちましたので、一度はっきりさせておきますね。

     

    まず「型」ですが、何をおいても一つ一つの立ち方や技の正確性がなければ話になりません。

    中でも一番大事なのは立ち方です。

    様々な立ち方の意味を理解して、正確にこなすことで初めて技が活きるのです。

    そこから技を決めること。

    例えば突きなら握りと引き手。

    その他、手刀なら手刀、前蹴りなら中足、回し蹴りの背足、横蹴りの足刀、後ろ蹴りならばカカト、などなど、当てる箇所が出来ているかどうか。

    これが型をやる上で、最低限の課題です。

    つまり、戦いで突くとして、いい加減な立ち方といい加減な握り、いい加減な引き手(脇を締めることで体を使う)で強く叩けるはずがありません。

    野球のバッターが悪い立ち方といい加減なバットの握り方、いい加減な体の使い方で、ボールを打ち返せるわけないのと同じです。

    私が審判をして低い点を付けられた生徒は、皆この最低限の事が出来ていないのです。

    因みにですが、私が審判をやった全ての型は、その配点について記録しています。

    試合前、選手達に「点数の原因を知りたければ後で聞きに来てくれ」と伝えておきました。

    ですが、聞きに来たのはたったの一人。

    他は、おそらく何が何だかわかっていないのか、上手くなる意欲がないのか、点数を気にするほど稽古してないのでしょう。

    中には「低い点にショックを受けた」なんて恨み節をたたく生徒もいました。

    いやいや、ショックを受けたのはこっちです。

    もはや試合云々ではなく、それほど”型”への理解がない、と言うことですからね。

    また、低い点をつけた瞬間に周りからは「え〜」という疑問の声や、私(東京練馬)の生徒だけ贔屓しているのではないか、そんな声まで聞こえて来る始末です。

    大きな点差が明確に出るのは”基本が出来ているかどうか”、そこにあるのです。

     

    さておき、型の試合は、技や立ち方の正確性に加えて、その上で戦いのイメージが出来ているかどうか、を加味して評価します。

    スピードの緩急、力の強弱、リズムの変化、そこにどれだけ戦う気迫が込められているか。

    私に原因を聞きに来た生徒は「勢いばかり意識して稽古していました」と言っていました。

    つまり”勢い”が評価の基準と考えていたのでしょう。

    ですが、それでは素人目線と何ら変わりありません。

    素人は立ち方の意味や正確な技など知らないですからね。

    何となしに勢いがあれば、何となく良く見えるのはわかります。

    でも、それでは少し声が高い方が有利だし、表現力のある劇団員でも連れてくれば良いのです。

    そもそも勢いだけでは戦えませんし、それじゃ普段の稽古はなんなんだ?と、なりませんか。

    それに、筋肉量の多い大人と中学生が同じ土台で戦うのではあまりにも無理があります。

    組手で、大人と子供が一緒にはやらないですよね。

    では、なぜ同じ土俵で戦えるのか?

    それは技の正確性と型への理解が大きく点数に影響を及ぼすことに他なりません。

    なんとなくの“見た目”を評価の根幹にすることは、あってはならないのです。

     

    恐らくですが、大会における”型”は、なんとなくオマケ的に考えている人もいると思います。

    とんでもないことです。

    型は”決まった事”をやるのです。

    そこには立ち方や正確な技、それに戦いのイメージが含まれています。

    普段よりも気合を入れて一つの型を徹して稽古出来る、それも大会ならではです。

    型の大会を通して悪い癖を克服出来るチャンスもありますし、癖というものがどういうものなのか、また、その向き合い方も勉強出来るのです。

    そのことからも、型の試合に出て自信を付ける生徒は多くいます。

    だから型の試合も”超”が付くほど大事だし、また難しいのです。

     

    さて、今度は「組手」です。

    一本、技有り、反則技の細かい説明は今回省かせていただきます。

    組手の審判で難しい、というか、いつも混乱し、生徒やお客様に誤解を与えるのは、技有りや減点がないまま試合が終わり、旗判定になった時。

    それと、体重差がある試合の場合です。

    旗判定になった場合は”どちらが有利に戦ったか”によって、優勢だと思う方に旗を上げる、もしくは引き分けにします。

    ここで審判の判断材料は”手数”(技の数)と”有効打”(技有りまでにはいかないクリーンヒット)のバランスとなります。

    因みに、”技有り”を簡単に説明すると、相手の動きが止まるクリーンヒットです(ヘッドギア使用の場合は、頭や顔にクリーンヒットしたものは全て技有りとなります)。

    審判の中には、この手数と有効打のバランス配分を独自の基準、誤った解釈のまま判定しているケースが見受けられます。

    どうやら、有効打ばかり追い掛けている、そう見えるのです。

    組手の判定で難しいのは、型の試合のように明確な判断基準がない、ということです。

    2人の選手、どちらが有利かという判断は、どうしてもその審判の主観に委ねるしかありません。

    本来は審判の立場だからこそ、理解しなければいけないルールや判断基準があって然るべきですが、そこに誤解があってはならないのです。

    組手に関しては型の判定とは違い、かえって素人目線の方が自然に優劣をつけやすく納得のいく判定が出来るかもしれません。

     

    もう一つ、”体重差”ということですが、そもそも格闘技は体重が優劣に大きく左右します。

    だからボクシングや柔道でも細かな体重別の階級が振り分けられているのです。

    ですから、空手の試合では、明らかな体重差がある場合、延長(もしくは再延長)で引き分けになると軽い方が勝つ、それが明確なルールとなっています。

    それを踏まえた上で、選手が後ろにさがる、ということに着目します。

    大きい方は手で押して前に出ます。

    小さい方は押されてさがっていますが、技を出しています。

    さて、どちらが勝つでしょうか?

    答えは、小さい方です。

    手で押すのは技ではなく、むしろ反則ですからね。

    ただ、押すのを突きと勘違いしやすいのと(審判がそれじゃまずいのですが)、見た目には押される=劣勢、のように見えてしまうのです。

    そこは”空手の組手”ですからね、あくまでも空手の技の攻防で優劣をつけなければなりません。

     

    さて、長くなりましたが、型と組手で誤解されやすいルール解釈を説明させていただきました。

    まとめると、型は技や立ち方の正確性が第一。それに加えて戦いがイメージできているかを総合的に採点します。

    組手の旗判定では、手数と有効打のバランスを客観的に見なければならい。

    それと、明らかな体重差のある試合では、重いほうが押して優勢のように見えても、それが技でなくただ押しているのならばそれは反則ということ。

    是非、参考になさってください。

     

    生徒やご父兄、お客様に誤解を生んでいるのも、我々運営側、審判団の責任が大きいです。

    一生懸命稽古に、そして試合に向き合ってくれている生徒達、それからサポートいただいている御父兄を考えると、申し訳ない思いと、律しなければいけない焦りが交錯します。

     

    さあ、大会後一週間が経ちました。

    生徒達、みんな本当に良い顔をして稽古にやって来ています。

    大会が近づくに連れて顔には緊張の色が見えました。

    でも、だからこそ、乗り越えた後の”良い顔”があると思うのです。

     

    大会はもう終わりました。

    切り替えて、今度の目標は”今年のまとめ”に入りたいです。

    “今年最後”、”年末”、とかも強い意識を持てる要素だと思います。

    今年経験したことを”全て良い経験”として成長に繋げられるようにしたい。

    ひとまず、あと1ヶ月と少しを大事に稽古、生活していきたいです。

    よろしくおい願い致します。

     

    ワールド大山空手東京練馬 高橋真次


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