ケッキョクセッキョク大作戦!!!

消極的から積極的に変身する過程が面白い。
なかなか手を挙げられなかったり、発言出来なかったりする生徒がいる。
型をやると、少しでも不安になると周りを気にしてしまう(一人だと出来るのに)。
組手をやっても同じで、迷うと何も出来なくなってしまう。
挨拶をするのに戸惑ったり、人に声を掛けるのも同様にサッと行動することが出来ない。
消極的と言われてしまう。
護身では、咄嗟の判断と行動がものをいう。
想像力や人の気持ちを理解する上では経験がものをいう。
だから行動が大事で、ならば積極性を兼ね備えていた方が良いのかな。
心と体のバランスもとても大事だと思う。
体、行動は心をリード出来ると思っている。
それが自信。
でも、心は体をリード出来ない。
何もしない、やる事をやらなければ心は不安で満たされる。
だから余計に行動出来なくなる。
そんなこんなで、積極性については触れるべき、学ぶべき事って大事だと思う。
消極的な印象の生徒も、稽古を続けているうちに変化が見られる。
そこには段階がある。
例えば、最初は質問に対して手を挙げる事は出来ない。
でも、階級が上がるにつれて手を挙げられるようになる。
だけど、的外れな答えを平気でしてしまう。
でも、それで自信を掴むことが出来る。
何故ならそれ(答える事)は行動だから。
技も闇雲に、だけれど取りあえず出せるようになった。
挨拶も自然に出来るようになる。
しかも、誰よりも丁寧に。
いつしか、道場屈指の挨拶名人「挨拶キング」と変貌を遂げた。
そうこうしている内に、積極的な返答にも丁寧さが加わるようになる。
恐らくだけど、経験から想像が出来るようになってきているのだと思う。
その手で掴んだ自信のお陰だろうか、組手でも型でも失敗しても焦らずに訂正したり取り返す事に意欲的になってきた。
だから次第に実力も付いてくる。
大会や合宿などイベント事にも以前は参加しないところから、参加に対して葛藤するようになり、挙句、誰よりも先に申し込むようになった。
「経験が大事」と理解しているのだろう。
「失敗する人は強くなる」ことを知っている。
失敗する人は、行動する人だからだ。
この手のタイプはこの10年を見ても、増加傾向にある気がする。
ただ、総じて言えるのは、皆、生真面目ということ。
丁寧な行動が得意ということ。
だから、行動すればするほどに強くなる。
以前は、考えるから行動出来なくなっていたけれど、今は、行動に対して考えるようになった。
真面目で意欲的な行動の意識は、課題を素直に受け止める素直さを誘発する。
同時にそれは、変化、成長に対しても同じことが言える。
さて、今回は、消極的なタイプの生徒が積極的な姿へと変身する過程を追いかけてみました。
なかなか興味深い物語だと思います。
それでは
TAGS: 子供・成長・教育・生徒・稽古・自信 | 2025/07/11
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