15ポケッツウォレット30

生徒達の可能性を広めること。
それと、自分を大切にすること。
私は、その2つの要素を軸に指導しています。
道場を出してもうすぐ19年という月日が経ちますが、その中で見えてきた今のところの答えです。
勿論、私自身もそこは意識して生活しているところですけど、なかなかむずかしいテーマです。
生徒達に、目標に対して意識させること、そこまでが難しくもあり面白いところでもあります。
彼等の特長を捉えて作戦を練りプランを立てていく。
まるで組手と同じです。
生徒自身が、成長や自信を掴むことに意欲的になってくれたら、成長は加速していくと思います。
迷いや悩みも「大事な経験」と出来ますし、課題と要点を意識するようになりますからね。
さて、皆さんは以前ご紹介した「15ポケッツウォレット」を覚えていらっしゃいますか?
ある、小学5年生の生徒が折り紙で作った作品です。
あの記事、結構反響が大きくて、私自身も彼の作品には感動しました。
技術的にも凄いと思いますし、何より一生懸命さ、丁寧さ、彼の意欲がひしひしと伝わる素敵な作品でした。
さて、今回は新色と、その進化版「15ポケッツウォレット30」のご紹介となります(詳細はこちら)。
今回の新色です。
爽やかな配色は涼し気で夏にピッタリですね。
こちらが今回の新作「15ポケッツウォレット30」です。
横幅がだいたい30cmとサイズアップしました。
通常版の横幅はおよそ17cmとなり、並べてみるとこんな感じ。
どれも、とても綺麗な配色ですね!
さて、世はキャッシュレスにまっしぐら。
そんな時代の流れには逆行しているこのビッグサイフ(サイズ)ですが、これなら私もなくさずに済みますね。
それよりも、会話は減り表情が乏しくなりつつある現代に水平チョップ。
そんな可能性を秘めた作品だと思います。
キャッシュレスと共に増えているのが私の嫌いなセルフレジ。
慣れるまでの嫌~な緊張はしたくないものです。
やっぱり、思うのですが「どうも」とか「どうぞ」とか、人同士が支払いのやり取りがあるからこそ生まれるちょっとした会話って大事な気がしますけどね。
さて、今回は財布の他にスダレも作ってくれました。
なとても優しい水色の織りなす陰影が、涼しさを演出しています。
どれもこれも素敵な作品ばかりです。
そこには、一つ一つの作品に目を輝かせながら説明する彼の姿がありました。
機能の説明や、苦労した箇所、工夫を凝らしたところなど、こちらが関心させられる事だらけです。
考えてみれば、身の回りは「工業製品」で溢れています。
学生時の私の専攻でもありましたが、全ての製品が作り手や企業の思想や苦労、努力が反映して成り立っているわけです。
勿論、大事な生徒が作る作品と、大量生産される製品とでの比較は不公平でしょう。
ですが、ともすると、ただ使いただ捨てる。
そんな製品で溢れてしまう日常ですが、物に対して考えを巡らせることは大事だと思います。
感謝の幅が広かると思うんですよね。
子供達は、色々作ってきてくれたり描いてくれたりしています。
ふと、ここが空手道場ということを忘れてしまいそうになるほどです。
変な話ですが、それで良いと思っています。
私は、全ての事は繋がっていると思って稽古していますので。
ホント、見ているだけで元気になります。
ありがとう。
さあ、夏休みも既に後半です。
宿題は終わりましたか?
もし、自由工作を選択したら、評価は気にせずに可能な限りで自分が納得する作品を作ってください。
必ず人を笑顔に出来る良い作品になるはずです!
では。
こちらの作品は、小学1年生の生徒が作ってくれた切り抜きオブジェです。
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