初級クラスで立場を学ぶ

小学4、5年生で飛躍的に成長する子が多いです。
恐らく、10年程の生活を経て培った経験と知識に理解力が程よく融合する時期なんだと思います。
さて、子供が空手を始める年齢で一番多いのは5、6歳。
なのですが、私の道場はこのところ4年生以上の入会が増えています。
これは、嬉しい事ですね。
勿論、入会してくれること自体が嬉しいわけですが、初級のクラスに10代の子がいる意味が私は大きいと思っているからです。
そもそも、私が目指す空手は教育であり生活に活かされてこそ稽古の意味を成すと考えています。
最終目標は「自分を大切にする」そこに持っていきたいわけです。
自分を大切にする人で、自分だけを大切にする人はいません。
周囲の人や物、時間に至るまで自身にまつわる様々な事柄に気を配り大事に扱うようになるものです。
丁寧な立ち居振る舞いや言動は、胸をはるきっかけとして申し分なし。
そうこうしている内に、時間の経過と比例して感謝や尊敬も感じていく事が出来るでしょう。
こうなると、成長への下地作りは完璧です。
後は、その波に乗り続ける為の挑戦する癖を身に着けてしまえば徳をコツコツと積む事も容易だと思うんですよね。
その間、葛藤と戦う事にはなると思うし、言うほど簡単な事ではないでしょうけれど。
そこで、人には立場が存在します。
例えば、私の場合は空手の師範です。
スーパーやコンビニに行こうが、ランニングをしてもゲームをしていても(激ヘタなのでやりませんけれど)私は私で空手の師範です。
家ではダラダラしていますが、家から一歩出たら私は立場を利用しています。
ダラダラしている指導者の道場に生徒は入って来ませんからね。
ただ、先ずは、その立場を意識するかしないか?
次にそれを厄介と感じるかお得に感じるかという問題が生じます。
幸い私は、いままで一度も厄介と感じたことはありません。
そのお陰で背筋を伸ばした生活を常に送ることが出来ています。
護身にも直結しますから、感謝しかありません。
そういった意味では、私自信は「ちゃんと稽古出来ているな」と思うところです(フフッ)。
とは言えですよ、疲れている時や気分が優れない時など人には状況と感情がありますからね。
慣れないうちは葛藤があるでしょう。
なので、立場を意識する事でのメリットを経験しておくことが大事じゃないかと思うわけです。
そこで、クラスの話ですが空手には帯分けしたランクがあります。
ただ、私はランク以外でも意識出来る立場は活用した方が得だと思うし、より稽古と生活を自然に結び付け事が出来ると思います。
年齢や、例えば、大人が子供を意識したりと、これら普段使いにはもってこいの意識です。
以前もこちらで書きましたが、稽古中に誰か一人生徒を捕まえて「誰が一番格好良い?」と尋ねます。
すると、100%の確立で生徒は皆姿勢を正します。
大人も「ピクッ」と反応しますよ。
つまり、皆、意識さえすれば格好つけられる才能を持っているという事です。
だからこそ、その才能をフル活用するべく立場を意識して周りに気を配る事の大切さや、爽快にもにた良い気分??を味わっておく経験はしておくべきだと思います。
キッズの初級クラスは、幼年と小学4年生以上は分けた方が稽古は楽です。
私が目指しているのはそこじゃないんですよね。
入会して間もない生徒を例にとると判りやすいのですが、例えば小学4~6年生のクラスで皆が白帯だとします。
勿論、6年生がリーダーシップを発揮しやすい状況ですが、同じような歳の子供達です。
お互い変に気を遣う部分は出て来ます。
対して、幼年同士で皆が白帯だとどうなるか?
リーダーごっこは出来るでしょうが、それは、立場を意識した気遣いではありません。
そこで、彼らを一クラスにまとめます。
すると、確実に小学中高学年の子供達は、明らかな年齢の差があるからこそ、明確な立場の違いを意識してリーダーシップを発揮します。
稽古のペース自体は、幼年の子に合わせますので遅れます。
場合によっては、小学生は飽きるかもしれません。
でも、それって悪い事でしょうか?
弱者の立場を理解する。
それは、弱者の事を思い弱者の為に起こす気遣いですが、その気遣いや手間は廻って自分自身の為になるのです。
ただ、気遣いは出来ても行動に起こすのは決して簡単な事ではありません。
言葉を発するのもそうですね。
慣れないうちは勇気が必要です。
はて、その言動は挑戦と捉える事が出来るのです。
一歩出た自分に自信はもれなくついてくるでしょう。
また、気に掛けた立場の弱い者がやがて成長を迎えますが、そこで感謝される経験をすることが出来るのです。
感謝されるのは嬉しいものです。
視野を一気に広げます。
世の中はどうでしょうか。
老若男女が一堂に暮らしているわけです。
持ちつ持たれつで、助け合い手を差し伸べあう事がしにくい現状があると思います。
ですが、立場を気にして襟や姿勢を正す事は出来るのです。
そんな人一人の緊張感の輪が広がれば、安全な町や地域が構成されていくと本気で思っています。
ある種の野望です。
例え、微々たる影響力かもしれませんが、空手が社会に貢献出来る事柄だと思い、挑戦し続けたいと思います。
さあ、初級クラスに参加している小学高学年の生徒達、いつも幼年の子をよ~くリードしているね。
素晴らしいですよ!
ありがとう。
では。



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